種の基本理念
改めて考えると本当にすばらしい考え方ですね。
私ももう一度勉強したいと思いました
基本理念
生物は、無数の個体からなるが、それらが非常に多様な形質を持つ中で、一定の類型に分けられることを人は古くから体験的に知って、それらに名前を付けた。たとえば虫とか魚とか鳥とか、草とか苔とかである。更にそれらを詳しく見ると、それぞれの中にも多様な形質のものがあるが、詳しく見てゆくとそれらを不連続な集団に分けられることに気がつく。つまり、形質のかなり細部までが共通する集団が見分けられ、それらの集団の間には不連続性が見られる。たとえばミカンの木につく青虫を育てれば、そこから出てくるチョウチョは、黄色のまだらのものか、真っ黒の羽根のものかである。前者はアゲハチョウで、後者はクロアゲハであるが、それらは色だけでなく、羽根の形や幼虫の姿でも少し異なっている。また、このような形質は、世代を越えて維持される。そのような集団を種という。博物学や生物学の積み上げの中で、すべての生物がこのような集団に区分されているとの判断に達した。それに基づいてそれぞれの種に体系的に名を付け、分類体系を築こうとしたのが、リンネである。
有性生殖の役割
特に、個体間で生殖が可能かどうかは種の判断に於いて重視されるところである。これは、種の特徴が世代を越えて維持されるものであること、古くは同種であれば子供を残せるはず、との素朴な判断によったものである。しかし、現在では有性生殖とその内容が明らかになっている。つまり、有性生殖は、それぞれの個体の属する系統の間で互いの遺伝子を交換し合う行為であり、互いに交配可能であれば、いつかはその遺伝子を交換し合う可能性がある。そのような関係でつながった個体の集団は、同じ遺伝子プールに含まれる。同一範囲の遺伝子集団を所有する限りは、形態的にもその同一性が保証されるはずである。
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